「シナリオ」について

最終更新日:

2021/11/11のUI刷新 第一弾リリースにてカラースキーム(配色設計)とタイポグラフィ(文字の書体、大きさ、配列のしかたなど)を変更しております。オンラインマニュアルに掲載している画面キャプチャと実際の管理画面の配色や文字の状態が異なる場合がございますがご了承いただけますと幸いでございます。

シナリオとは、設定した条件をトリガーにしてステップメールの配信、社内通知、タグ追加のアクションを事前に設定した条件に沿って自動で実施される機能です。 

※1:シナリオは、メールアドレスが判明していてSATORIに登録があるカスタマーに対して動作します。
※2:「トリガー:セグメント」によるリアクションが有効になるためには、※1に加え、対象のカスタマーのメールアドレスとブラウザ情報の紐づけが完了していることが前提条件となります。

目次

 

シナリオ機能の要素

シナリオ機能で利用できる要素は以下の表の通りとなります。

要素 意味 種類
トリガー シナリオの開始条件 APIまたはフォーム登録ファイルダウンロード、メール内リンククリック、セグメント、メール開封、メール送信、タグが追加された時
リアクション アクションを実行 社内通知メール、カスタマーメール送信、タグ付与
条件 条件によって分岐 タグスイッチ
タイミング 次に設定するノード(リアクションや条件等)の実行タイミングを指定 日時指定、タグ付与、メール開封

※その他には、シナリオの開始日・終了日の指定や、特定の条件でシナリオを自動停止する設定も可能です

 

シナリオ機能で可能になること

  • 設定した条件をトリガーとして、事前に設定したメール送信とタグ付与を自動で行う
  • 設定した条件をトリガーとして、事前に設定した社内メンバーへの通知メール配信を自動で行う
  • 設定した内容のメールを日時指定で、ステップに分けて送信できる
  • タグ付与の有無で分岐させ、分岐先で異なるメール送信を自動で行う 
  • シナリオに設定された各ノードを通過したカスタマー数、最終ノードに達したカスタマー数

※以下は上記項目4つ目のイメージ図となります

scenarios_220916_001.png

 

シナリオ設定の流れ

シナリオ設定のフローは、以下ステップの通りです。

  1. 事前準備(シナリオの設計を決める)
  2. 事前準備(目標・キャンペーンを作成する)※ダミーも可
  3. シナリオを新規作成する
  4. 既存シナリオをもとに作成する
  5. シナリオレポートを確認する

 

操作方法

 

1. 事前準備(シナリオの設計を決める)

シナリオ作成の前にシナリオ機能でどのようなことを実現したいのか決め、決定したシナリオ設計に沿って準備を進めます。

例えば、「ステップメールを自動で送信する」ことをシナリオで実現するためには、以下のような事前準備が必要となります。

  • 各ステップメールのメールテンプレートの作成
  • メールテンプレートに設定するメール送信元アドレスの登録
  • (各ステップメール配信の状況を把握する場合)配信対象・配信済み・配信中止のタグ作成

 

2. 事前準備(目標・キャンペーンを作成する)※ダミーも可

シナリオのコンバージョン計測をするために目標・キャンペーンを作成をします。
シナリオにはキャンペーンが必須項目となりますが、特にキャンペーンでの計測が不要の場合は、ダミーの目標・キャンペーンを作成いただいても問題ございません。

目標管理の詳細はこちらから、キャンペーン機能の詳細はこちらからご参照ください。

 

3. シナリオを新規作成する

シナリオの新規作成方法は、新しく一から作成する方法と既存のシナリオをもとに作成する方法があります。
既存のシナリオをもとに作成する方法は、後述「4. 既存シナリオをもとに作成する」をご参照ください。

左カラムメニュー [グローバル] > [シナリオ] をクリックして「シナリオリスト」画面を開きます。
画面右上の「+」ボタンから「シナリオの新規登録」画面を開いて、新しいシナリオを作成します。

_____230524_1.png

3-1. シナリオ名・キャンペーンを設定する

シナリオ名の入力とキャンペーンの設定を行います。scenarios_220916_003.png

各項目の説明は以下の通りです。

  • シナリオ名(必須)」には、シナリオの名前を入力します。
  • 説明」には、シナリオの説明を入力します。
  • キャンペーン(必須)」には、シナリオ発火に至ったカスタマーをキャンペーン対象者として自動追加するキャンペーンを選択します。
    キャンペーン設定の詳細についてはこちらをご参照ください。

3-2. トリガーを設定する

「+トリガーを追加」ボタンをクリックし、シナリオのトリガー(シナリオの自動処理を開始するための条件)を指定します。
トリガーとして設定可能な項目は以下の通りです。scenarios_220916_004.png

 

  • トリガーリスト
    APIまたはフォーム登録

    フォームの設定時およびカスタマー登録APIで設定した「情報獲得経路」を指定します。

    フォーム登録やAPI登録があった際、カスタマーに登録される「情報獲得経路」の値がトリガーに指定した「情報獲得経路」の値と完全一致する場合、トリガー発火となります。

    ファイルダウンロード

    SATORIのファイル機能でアップロードしたファイルをプルダウンから指定します。

    指定したファイルを特殊変数{{file:指定したファイル名}}として記載したメールを配信し、そのファイルをカスタマーがクリックすることで、トリガー発火となります。

    メール内リンククリック

    SATORIから送信するメール内に記載されたウェブサイトのURLを完全一致となるように指定します。

    メール内のウェブサイトURLをクリックすることでトリガー発火となります。
    メール内のウェブサイトのURLは{{https://exmaple.com}}のようにトラッキングURLの形式で記述します。

    一例)
    トリガー:https://exmaple.com
    メール内のウェブサイトURL:{{https://exmaple.com}}

    セグメント

    SATORIで作成したセグメントをプルダウンから指定します。

    カスタマーが指定したセグメントに該当することで、トリガー発火となります。
    シナリオが有効になる前に、既にセグメントに該当している場合にはトリガー発火の対象となりませんのでご注意ください。

    メール開封

    SATORIで作成したメールテンプレートをプルダウンから指定します。

    指定したメールテンプレートにて送信したメールが開封されることで、トリガー発火となります。

    メール送信

    SATORIで作成したメールテンプレートをプルダウンから指定します。

    指定したメールテンプレートをカスタマーに送信することで、トリガー発火となります。

    タグが追加された時

    SATORIに登録したタグをプルダウンから指定します。

    カスタマーにタグが追加されることで、トリガー発火となります。
    以下はトリガー発火の対象となりませんのでご注意ください。
    ・シナリオが有効になる前に、既に対象タグが付与されている場合
    ・対象タグが付与されたカスタマーに対して再度同じタグを付与した場合

トリガーを追加すると、「+」ボタンが表示されて「ノード(トリガーに対するアクション等)」の追加が可能となります。

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3-3. トリガー後のノードを設定する(リアクション・条件・タイミング)

トリガー下部の「+」ボタン > 各ノードの「✔決定」ボタンからノードを設定します。
ノードは3種類あり、「リアクション」「条件」「タイミング」を追加することが可能です。scenarios_220916_006.png

 

  • リアクションリスト
    メール送信やタグ付与などのリアクションを実行するノードです
    社内通知メール トリガー発火したカスタマーが発生した場合に、社内通知メールを配信します。
    ※事前に社内通知したいユーザーの登録、社内通知メールテンプレートの作成をお願いします。
    カスタマーメール送信

    トリガー発火したカスタマーに対してメールを配信します。
    ※事前に送信するメールテンプレートの作成をお願いします。

    タグ付与 トリガー発火したカスタマーに対してタグを付与します。
    ※事前に付与したいタグ作成をお願いします。
  • 条件リスト
    条件によって分岐を行うノードです。分岐ごとに異なるリアクションを設定できます。
    タグスイッチ

    あらかじめ設定したタグに、「タグに一致した(=タグが付与された状態の)カスタマー」にどのアクションを行うか、「タグに一致しない(=タグが付与されていない状態の)カスタマー」にどのアクションを行うのか、を設定します。

    判定期間では、カスタマーがタグスイッチのノードに到達した際に、「タグに一致する・一致しない」の判定期間を定めることができます。0日~設定可能です。詳細はこちらをご参照ください。

    【注意事項】

    ・タグスイッチのノードに入って直後に次のノードに進めたい (アクションを起こしたい) 場合は、判定期間を「0日」としてください。

    ・判定期間を設定した場合は、カスタマーがタグスイッチのノードに入ってから、タグスイッチで指定したタグに一致すればその時点で「タグに一致」のノードに進み、タグスイッチで指定したタグに一致しなければ、設定した判定期間を待って、それでもなおタグに一致しなければ、「一致しない」のノードに進みます。

    ・タグスイッチに指定したタグが既に付与されているカスタマーが、トリガーの条件に合致しタグスイッチのノードに到達した場合は、「タグに一致」のノードに進みます

  • タイミングリスト
    指定した期間の経過や、メール開封、タグ付与が行われるまで待機するノードです。次に設定するノードの実行タイミングを指定します。
    日時指定

    次に設定するノードの実行タイミング(●日後の●時に)の設定が可能です。
    ※日時指定は「0日~365日後」「0時~23時」の設定が可能です。

    タグ付与 カスタマーに対して、特定のタグが付与された後に、次のアクションを実行します。
    メール開封 カスタマーに対して、特定のメールが開封された後に開封を確認後、次のアクションを実行します。

    タイミングに関する注意事項

        • 「タイミング」設定後にその後の次リアクションを設定しなかった場合は、リアクションを起こしません。
        • 「タイミング」は処理開始のタイミングになります。設定した次アクション反映の確認には時差が生じる可能性があります。
        • リアクションやトリガーの直後に次のリアクションを発動させたい場合は、タイミング設定は必要ありません。
        • タイミング「●日後●時」を指定したとき、直前のトリガー該当またはリアクションが実行された時点から指定した日時(●日後●時)を経過したタイミングで、次のノードに進みます。

          「0日後X時」のタイミングの場合
          直前のノードを実行した日時を起点に、次に訪れるX時に次のノードが実行されます。
          例)「0日後9時」の場合
          23日8時にトリガー該当した場合、リアクション実行は23日9時になります。
          23日13時にトリガー該当した場合、リアクション実行は24日9時になります。

          「1日後Z時」のタイミングの場合
          直前のノードを実行した日時を起点に、次の日のZ時に次のノードが実行されます。
          例)「1日後9時」の場合
          23日8時にトリガー該当した場合、リアクション実行は24日9時になります
          23日13時にトリガー該当した場合、リアクション実行は24日9時になります。

        • タイミングの「タグ付与」「メール開封」を設定した場合、カスタマーがタイミングの条件に合致後、トリガー条件に合致した場合もタイミングの後に設定されたノードへ進みます。

          例:トリガー「セグメントA」該当に対して、タイミング「タグB」付与者にアクションを行う
          ⇒「セグメントA」該当かつ「タグB」を付与されたカスタマーに対してアクションが可能です
          ※「タグB」付与後に、「セグメントA」に該当したカスタマーも含みます

3-4. 有効期限・停止条件を設定する(任意)

有効期限や停止条件でシナリオを自動停止する設定が可能です。
必要に応じて「歯車」マークより「有効期限」「停止条件」を設定します。scenarios_220916_007.png

      • 有効期間
        シナリオが発動する期間を指定することが可能です。
        有効期間を指定した場合、その期間外にトリガー条件に合致するカスタマーは、シナリオが発動しません。
        なお、開始日を空欄にした場合は、シナリオをONにした日が開始日となります。
        一度選択された期間をリセットされたい場合は、「値を初期化する」をクリックしてください。scenarios_220916_008.png

      • 停止条件
        停止条件に該当したカスタマーに対して、シナリオが発動しないよう設定することが可能です。
        なお、現在提供している停止条件トリガーは「タグ該当」のみとなります。
        一度選択された条件をリセットされたい場合は、「値を初期化する」をクリックしてください。scenarios_220916_009.png


設定した「有効期限」「停止条件」は、シナリオリストで確認することが可能です。

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3-5. シナリオを「ON」に変更する

全ての設定が完了したら右上または右下の「登録」をクリックして登録します。その後、シナリオの設定内容に問題がなければシナリオリスト画面から対象シナリオを「ON」にしてください。

シナリオの「ON」「OFF」の切り替えは自由に操作可能ですが、一度シナリオを「ON」にしますと再度OFFにされたとしても設定内容の変更が出来ませんのでご注意ください。

 

4. 既存シナリオをもとに作成する

登録済みのシナリオをもとに、新しいシナリオを作成する場合、以下2つの方法があります。

      • 4-1. 既存シナリオを複製して新しいシナリオを作成する
      • 4-2. 新規シナリオ作成画面で既存シナリオの雛形を読み込み作成する

4-1. 既存シナリオを複製して新しいシナリオを作成する

左カラムメニュー [グローバル] > [シナリオ] をクリックして「シナリオリスト」画面を開きます
既存シナリオの右横 [︙]>[複製]をクリックします。

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シナリオの複製画面にて、シナリオの設定内容を変更し、右上または右下の[複製]ボタンをクリックします。
各シナリオの設定は、「3.シナリオを新規作成するの手順に沿ってご確認ください。scenarios_220916_012.png


[複製]ボタンをクリック後、
シナリオリスト画面に戻ります。
シナリオの設定内容に問題がなければシナリオリスト画面から対象シナリオを「ON」にしてください。

シナリオの「ON」「OFF」の切り替えは自由に操作可能ですが、一度シナリオを「ON」にしますと再度OFFにされたとしても設定内容の変更が出来ませんのでご注意ください。

 

4-2. 新規シナリオ作成画面で既存シナリオの雛形を読み込み作成する

左カラムメニュー [グローバル] > [シナリオ] をクリックして「シナリオリスト」画面を開きます。
「シナリオリスト」画面右上の「+」ボタンから「シナリオの新規登録」画面を開いて、 [雛形を読み込む] ボタンから対象シナリオ名の右横「決定」ボタンをクリックします。scenarios_220916_013.png


シナリオの新規登録画面にて、シナリオの設定内容を変更し、右上または右下の[登録]ボタンをクリックします。
各シナリオの設定は、「3.シナリオを新規作成するの手順に沿ってご確認ください。scenarios_220916_014.png


[登録]ボタンをクリック後、シナリオリスト画面に戻ります。
シナリオの設定内容に問題がなければシナリオリスト画面から対象シナリオを「ON」にしてください。

シナリオの「ON」「OFF」の切り替えは自由に操作可能ですが、一度シナリオを「ON」にしますと再度OFFにされたとしても設定内容の変更が出来ませんのでご注意ください。

 

5. シナリオレポートを確認する

左カラムメニュー [グローバル] > [シナリオ] を開き、シナリオの右横 [︙]>[レポート]をクリックすると、シナリオレポートが確認できます。
シナリオレポートの詳細はこちらをご参照ください。

 

シナリオの内容を変更する

一度ONにしたシナリオの内容を変更することはできません。
ただし、リアクションで設定されたメールの内容を変更したい場合は、対象のメールテンプレートを変更することで、変更後のメール内容で送信されます。
一度も「ON」にしていない「OFF」の状態のシナリオは内容を編集することは可能です。
詳細についてはこちらをご参照ください。

 

メモ機能の使い方

シナリオの各ノードに対して「メモ」を登録することが可能です。「メモ」機能の使い方を以下にご案内します。

シナリオリストに表示される各シナリオの右横 [︙] > [メモ編集] をクリックします。
※シナリオを一度もONにしていない場合は「編集」をクリックします。

_____230524_4.png

 

下記にある「吹き出しマーク」をクリックすると入力欄が表示され、任意の文字列を入力することができます。
※登録可能な文字数は1000文字以内です。4バイト文字(絵文字など)は登録できません。

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メモが入力されている場合は、吹き出しマークが以下のような表示に変化します。
また、メモに記載済みの内容を変更する場合は、「編集」をクリックすることで入力モードに変わり、変更することができます。

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シナリオ作成の事例

シナリオ機能を使用した活用事例をいくつかこちらでご案内しております。
必要に応じてご参照いただき、ご自身の運用に沿ったシナリオ作成にお役立てください。

 

注意事項

      • シナリオの処理はその機能の特性上、即時処理とはならずトリガーや直前のノードに該当後、多少のタイムラグが生じる場合があります。
      • シナリオはONにした時点からトリガー該当に対してシナリオが発動します。OFFの場合にトリガー該当したとしても、シナリオは発動しませんのでご注意ください。
      • 一度ONにしたシナリオの内容を変更することはできません。一度も「ON」にしていない「OFF」の状態のシナリオは内容を編集することは可能です。詳細についてはこちらをご参照ください。
      • シナリオで設定したメールを途中停止したい場合、シナリオのメール送信のみを途中で停止する機能はありませんが、カスタマー項目の「配信許可」の設定やシナリオの「停止条件タグ」を利用することで、メール送信を停止することができます。詳細はこちらをご参照ください。
      • トリガーが「セグメント該当」のシナリオを作成した場合、セグメントに該当してから一定の時間をおいて処理を開始する仕様となります。
      • 一度シナリオをOFFにするとシナリオの各ノードに待機していたカスタマーはリセットされ、再度ONにした場合も、その後のノードの処理は行われません。
      • ノードの「タイミング」に関する注意事項はこちらをご参照ください。
      • メールのトラッキングURLの有効期限はメール送信後180日間となりますので、180日を経過したトラッキングURLへアクセスをしてもトリガー発火はしません。

 

関連オンラインマニュアル/FAQ

 

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閲覧方法については「SATORI 活用支援サイト」の閲覧方法についてをご確認ください。
 

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