2021/11/11のUI刷新 第一弾リリースにてカラースキーム(配色設計)とタイポグラフィ(文字の書体、大きさ、配列のしかたなど)を変更しております。オンラインマニュアルに掲載している画面キャプチャと実際の管理画面の配色や文字の状態が異なる場合がございますがご了承いただけますと幸いでございます。
スコア定義は、カスタマーの行動などに基づいてスコアを付与できる機能です。この機能を活用することで、戦略や施策、仮説に基づいて、カスタマーの行動ごとにスコアを柔軟に設定できます。これにより、製品やサービスに対するカスタマーの興味や購買意欲を自社独自の基準で数値化し、より正確に把握することが可能です。
目次
スコア定義で可能になること
スコア定義を活用することで、以下のような効果を実現できます。
1.特定のセグメントや行動に基づくスコア設定
特定のセグメントや行動に基づいてスコアを加減算することで、購入意欲や関心の度合いを数値化できます。
- 特定セグメントに基づく対応
特定セグメントに該当する場合にスコアを100加算、非該当の場合に100減算することで、
ターゲット顧客を明確にします。 - 計測用セグメントの設定
行動分析のための計測用セグメントにはスコアの加減算を行わない設定が可能です。
2.フォーム登録に基づくスコア設定
- 資料請求フォームやホワイトペーパーのダウンロードなど、具体的なアクションに応じたスコア加算(例:資料請求フォームで300加算)を行うことで、リードの確度を定量的に測定します。
- 高スコアのリードは営業部門に引き継ぐことで、確度の高い顧客に集中したアプローチが可能です。
3.リスクの早期察知とフォローアップ
スコア減算の仕組みを活用し、離脱リスクのある顧客を早期に特定できます。
- 例えば、「コール拒否」タグが付与された場合にスコアを500減算する設定を行うことで、迅速にフォローアップすることが可能です。
4.ターゲティング精度の向上
セグメントスコアリングを活用して、購入意欲が高い顧客群を特定し、ターゲットを絞った効果的なプロモーションが可能。
- 例: 特定セグメントの顧客にスコアを加算し、優先対応する顧客リストを生成します。
複数の条件や行動データを組み合わせたスコアリング設計により、カスタマーの行動を包括的に反映し、より精密な分析と戦略立案が可能になります。
メニュー説明
スコア定義には、「共通設定」と「個別設定」の2種類があります。それぞれの設定により、特定の行動パターンや条件に応じたスコアリングが可能になります。
「共通設定」について
共通設定では、アクションタイプ別に共通のスコア加算・減算を定義することができます。初期は各アクションタイプのデフォルト値が設定されていますので、変更したいアクションタイプを選択して編集します。デフォルト値に戻すこともできます。
加算・減算するスコア値は±100,000以内の整数で設定します。
共通設定の編集・リセット
左メニュー「設定」セクションから「スコア定義」を選択すると、スコア定義リストの共通設定画面が表示されます。
各アクションタイプのリストが表示されていますので、右側 「⁝」から「編集」を選択すると、アクションタイプ別の共通設定を編集可能です。「編集」の下、「デフォルトに戻す」を選択すると、共通設定で定義されたスコアがデフォルト値へリセットされます。
「個別設定」について
個別設定では、アクションタイプの中でさらに細かい条件設定を行なったアクションに対して、スコアの加算・減算を定義することができます。
加算・減算するスコア値は±100,000以内の整数で設定します。
下記のような特定のアクションについてスコア定義をすることが可能です。
例:特定のフォームから登録が行なわれた場合、スコアを100加算する。
「個別設定」の設定条件
- 個別設定は、アクションタイプ別に設定する必要があります。アクションタイプが混在する個別設定を行うことはできません。アクションタイプが同じで加算・減算するスコアも同じであれば、条件が混在する個別設定を行うことができます。この際、複数の条件はすべてOR条件で結ばれます。
- アクションタイプおよび条件が完全に一致する複数の設定を登録することが可能です。同一条件で複数の設定が登録されている場合は、新しく登録された定義が優先されます。
- アクションタイプごとに最大10件までスコア定義を作成できます。
- 1つの定義に登録できる条件は最大10件です。
アクションタイプ別の条件と設定方法
アクションタイプ | 条件 | 設定方法 | デフォルト値 |
APIまたはフォーム登録 | 情報獲得経路 | テキスト入力 (完全一致) | 30 |
セグメント該当 | セグメント | リストより選択 | 30 |
キャンペーン対象追加 | キャンペーン | リストより選択 | 0 |
キャンペーン目標到達 | キャンペーン | リストより選択 | 0 |
ファイルダウンロード | ファイル | リストより選択 | 20 |
セグメント非該当 | セグメント | リストより選択 | 0 |
メール拒否 | メールテンプレート | リストより選択 | -30 |
メール開封 | メールテンプレート | リストより選択 | 1 |
メールリンククリック | メールリンククリック | クリックURL (完全一致) | 10 |
タグ追加 | タグ | リストより選択 | 0 |
タグ削除 | タグ | リストより選択 | 0 |
ウェブアクセス | URLフィルタまたはパラメータフィルタ | 評価対象URLおよびマッチタイプ選択、対象URL入力 | 5 |
メール送信 | メールテンプレート | リストより選択 | 0 |
個別設定の新規登録・編集・削除
スコア定義リスト画面上部の「個別設定」タブをクリックすると、個別設定のリストが表示されます。
個別設定のスコア定義を新規で登録する
- 「スコア定義リスト」画面の画面右上の [+] ボタンをクリックします。
- 「スコア定義 (個別設定) -新規登録」画面が表示されますので、スコア名や条件を入力し、 [登録] ボタンをクリックします。
個別設定のスコア定義を編集する
- 「スコア定義リスト」画面にて、編集対象のスコア項目を検索し、右の [︙] ボタン > [編集] ボタンをクリックします。
- 「スコア定義 (個別設定) -編集」画面が表示されますので、項目を編集し、 [登録] ボタンをクリックします。
※「説明」と「スコア」、「条件設定」のみ編集可能です。アクションタイプの変更が必要な場合は、一度削除して新規作成してください。
個別設定のスコア定義を削除する
- 「スコア定義リスト」画面にて、削除対象のスコア項目を検索し、右の [︙] ボタン > [削除] ボタンをクリックします。
- 「削除してもよろしいですか?」とダイアログが表示されますので、「OK」をクリックします。
変更したスコア定義の反映タイミング
スコア定義を変更した場合、「変更後、最初に管理画面にアクションが反映されるタイミング」より、新たなスコア定義が適用されます。スコア定義を変更しても、過去のアクション履歴のスコアは変更されません。カスタマー詳細ページの「アクション詳細」に各アクションが反映されるタイミングは次の通りです。
例えば、APIまたはフォーム登録の共通設定を変更した場合、次にカスタマーからのAPIまたはフォーム登録があったタイミングから、変更後のスコアが適用されてアクションが反映されます。セグメント該当の個別設定を変更した場合、その後すぐにカスタマーが当該セグメントに該当した場合でも、新しいスコアが適用されてアクションが反映されるのは次の反映タイミング (1時間に1度) となります。
なお、カスタマーのスコアはおおむね5分に1度更新されます。また、一度反映されたアクション履歴のスコアを変更することはできません。
アクションタイプ | カスタマー詳細ぺージの「アクション詳細」反映タイミング |
APIまたはフォーム登録 | APIまたはフォーム登録があった時、おおむね即時反映 |
セグメント該当 | 1時間に1度 |
セグメント非該当 | 1時間に1度 |
ファイルダウンロード | おおむね即時反映 |
メール送信 | メール送信後、おおむね即時反映 |
メール拒否 | カスタマーがメール拒否後、おおむね即時反映 |
メール開封 | カスタマーがメール開封後、おおむね即時反映 |
メールリンククリック | カスタマーがメールリンククリック後、おおむね即時反映 |
タグ追加 | タグ追加作業後、おおむね即時反映 |
タグ削除 | タグ削除作業後、おおむね即時反映 |
キャンペーン対象追加 | おおむね即時反映 |
キャンペーン目標到達 | おおむね即時反映 |
ウェブアクセス | 1日に1度 |
注意事項
- 新しいスコア定義は登録後に有効となります。過去にカスタマーが実行したアクションのスコアには適用されません。
- 共通設定と個別設定の両方に該当するアクションがある場合、個別設定が優先されます。
- カスタマーアクション追加APIを通じて渡されたスコア値については、スコア定義の設定が無視されます。
- カスタマーリストやカスタマー詳細画面に表示されるスコアは、「過去90日間のスコアの合計値」です。このスコアは「過去のトータルスコア」ではない点にご注意ください。
- 誤ったスコアが反映された場合は、カスタマー管理画面の「最新アクション一覧」で「+ユーザー定義アクションを登録」を利用し、スコアにマイナス値を設定にすることで調整してください。設定方法はこちらをご覧ください。