プッシュ通知 (Webプッシュ) の仕組みと始め方

最終更新日:

2021/11/11のUI刷新 第一弾リリースにてカラースキーム(配色設計)とタイポグラフィ(文字の書体、大きさ、配列のしかたなど)を変更しております。オンラインマニュアルに掲載している画面キャプチャと実際の管理画面の配色や文字の状態が異なる場合がございますがご了承いただけますと幸いでございます。

本マニュアルは、プッシュ通知 (Webプッシュ) を使ってみたい方向けに、仕組みや活用例などを記載しております。
プッシュ通知の概要とメリットに加えて、どのようなマーケティング活動に役立てられるかを解説します。

プッシュ通知 (Webプッシュ) とは?

Webプッシュ通知の概要

「プッシュ通知」は、カスタマーにリアルタイムで通知を送るためのサービスです。スマートフォンでアプリから通知を受け取る
「アプリプッシュ通知」とは異なり、「Webプッシュ通知」はブラウザを経由して通知を受け取ることができます。
また、「Webプッシュ通知」はブラウザを起動していなくても通知を受け取ることができる点が特徴です。

Webプッシュの受け取り方

Webプッシュを受け取るには、カスタマーが自身のブラウザでオプトイン (通知を受け取る許可) をする必要があります。
オプトインすると、ブラウザに対して固有のIDが発行され、このIDに対してメッセージを送信できるようになります。
「SATORI」では、オプトインしたカスタマーを「購読者」と呼び、個人情報を必要とせず匿名でメッセージを届けることができます。
ただし、「SATORI」からオプトインの設定を変更することはできず、カスタマーが通知を拒否した場合には、
カスタマーの操作にて改めてオプトインされるのを待つ必要があります。

Webプッシュ通知の仕組み

WEBサイトへアクセスしたカスタマーのブラウザにオプトインダイアログ (※1) が表示され、オプトインすると
ブラウザにサービスワーカー (※2) がインストールされ、サービスワーカーの仕組みによってプッシュ通知を受け取れるようになります。
「SATORI」から通知メッセージを送信すると、プッシュサーバーがブラウザごとの固有IDとプッシュメッセージを受け取り、
そのIDをもとに購読者のブラウザに対してメッセージを含めたプッシュ通知を送信します。
この時、購読者はブラウザを起動していなくてもサービスワーカーを通じてプッシュ通知を受け取ることができます。

※1 オプトインダイアログを表示するウェブページには「プッシュ通知 (WEBプッシュ) 」についての専用タグを設置します。
※2 「プッシュ通知 (WEBプッシュ) 」についての「satori_worker.js」がサービスワーカーです。

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プッシュ通知の活用シーン

プッシュ通知のメリット

プッシュ通知には、メルマガやポップアップとは異なるいくつかのメリットがあります。

  • 作成の手間を抑えて素早く配信可能
    短いメッセージと画像1枚のみで通知を作成できるため、制作にかかる時間と労力を最小限に抑えられます。
    新製品の告知やセミナーの案内などに迅速に対応できます。

  • リアルタイム性
    カスタマーのブラウザに即座に通知が表示されるため、緊急の案内やライブイベントの告知など、タイムリーな情報を届けられます。

  • 高い到達率
    メールとは違い、スパムフィルターに引っかかる心配がありません。
    ブラウザ上に直接表示されるため、カスタマーの目に触れやすいのも特徴です。

  • サイトにアクセスしていなくても通知が届く
    カスタマーがサイトに訪れていなくても通知が表示されるため、サイトを離れた後もコミュニケーションを継続できます。

  • パーソナライゼーション
    セグメントに基づき、カスタマーの行動を分析して最適な通知を送信できます。
    これにより、通知への反応率が上がり、カスタマーとの関係を深められます。

プッシュ通知を利用した施策例

  • オプトインのハードルが低く、アンノウンマーケティングに役立てられる
    プッシュ通知は個人情報の入力なしにワンクリックでオプトインできるため、新規カスタマーへのアプローチが容易です。
    施策例:新規カスタマーにプッシュ通知のオプトインを促し、週一回の新情報やセール通知を送ることで、初期段階のカスタマーとの関係構築を図ります。

  • 目に留まりやすく、即時性が高い施策に活用できる
    リアルタイムに情報を届け、ユーザーのエンゲージメントを高めます。
    施策例:特定の時間帯に有効なクーポンを配信し、瞬時に多くのユーザーをサイトへ誘導できます。

  • プッシュ通知に反応したカスタマーを特定できる
    「SATORI」のセグメント機能を利用することで、クリック数の分析や、どのカスタマーがクリックしたかを把握できます。
    施策例:プッシュ通知の遷移先URLに対するセグメントを設定しておき、該当したカスタマーをホット客として特定します。

  • リターゲティング広告の代替手段になる
    サードパーティCookieの利用規制が強化される中、プッシュ通知は新たなアプローチ方法として注目されています。
    施策例:サイト閲覧履歴や資料ダウンロード情報などに基づくパーソナライズされた通知を送信できます。

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プッシュ通知、メルマガ、ポップアップの使い分け

「SATORI」のプッシュ通知、メルマガ、ポップアップを効果的に使い分けることで、カスタマーへのアプローチがより効果的になります。

以下の表を参考に、最適な手法を選択してみてください。
自社の目的や顧客ニーズに合わせた効果的なマーケティングコミュニケーションを実現することで、顧客満足度の向上につながります。

  プッシュ通知 メルマガ ポップアップ
メリット

• リアルタイム性が高い
• カスタマーの注目を集めやすい
• パーソナライズが可能

• 詳細な情報を伝えられる
• コスト効率が良い
• 定期的なコミュニケーションに適している

• ウェブページ上で目立つ
• 即座にアクションを促せる
• デザインの自由度が高い

ユースケース

• 緊急情報の通知
• タイムリーなセール告知
• 新機能、新製品案内
• ライブイベントの開始告知
• 離脱者への追客オファー
• ホワイトペーパーダウンロード後のウェビナー案内

• 週間/月間ニュースレター
• 製品アップデート情報
• 教育コンテンツの配信
• 業界トレンドや分析レポートの共有
• 季節商品のカタログ配信
• 顧客の成功事例紹介

• 新規訪問者への特別オファー
• アンケート回答の依頼
• 重要なサイト更新情報の通知
• サイト内検索の利用促進
• 関連商品のクロスセル提案
• アカウント作成の勧奨

プッシュ通知の効果的な送り方

  • ターゲットと目的を明確にする
    プッシュ通知を配信する際には、匿名カスタマーの実名化や休眠顧客の掘り起こしなどの目的を明確にします。
    カスタマーの属性や行動履歴などに沿った、関連性の高いメッセージを届けるためにセグメント機能でターゲットを絞りましょう。

  • パーソナライズされた価値のある情報を含める
    ターゲットのニーズに合わせた内容の通知を送ることが重要です。
    メールマガジンと異なり、プッシュ通知では表示できる情報量が限られているため、特に価値のある情報を厳選することを意識しましょう。
    ターゲットに適していない、不要な情報を送ると配信停止 (オプトアウト) の恐れがあるため、配信する情報にはこだわりましょう。

  • カスタマーのストレスに配慮する
    通知を受け取ったカスタマーが不快に感じないように、適切な頻度で顧客のニーズに合った情報を届けることを意識しましょう。
    例えば、似たような内容を連続して通知することは避け、内容の精査と送信頻度を調整することが大切です。

  • 配信結果を受けて効果測定を行う
    プッシュ通知はその即応性の高さから配信数やクリック数の反映が顕著に現れるため、効果測定のサイクルを回すことが重要です。
    配信結果からカスタマーから高評価を得たイラストや文面の分析を行い、次回以降はより効果的な内容に仕上げましょう。

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