「ボットアクセスの除外設定」は、メール開封・リンククリック・ファイルダウンロード・セグメント該当の計測において、ボットアクセス(※1)の可能性が高いアクティビティを自動的に判定し、計測から除外する機能です。
(※1)ボットアクセスとは、「自動化されたプログラムによるアクセス」を指します。
目次
機能の概要
近年、メールソフトやセキュリティ対策ソフトの機能強化により、人間ではなくボットによるアクセスが増加しています。これらのボットは、メール自体やメール内のリンクの安全性を確認する目的で、メールを開封したり、リンクをクリックしたりすることがあります。その結果、ボットによるメール開封やリンククリック、さらにはリンク先を条件としたセグメントに該当することもあり、実際のカスタマーによる行動との区別がつきにくくなるケースが発生しています。
このような課題に対応するため、「SATORI」では「ボットアクセスの除外設定」を提供しています。
本機能では、「SATORI」独自のアルゴリズムにより、ボットの可能性が高いアクティビティを自動的に判定し、計測結果から除外します。すべてのボットアクセスを除外できるわけではありませんが、設定を有効にすることで、計測精度の向上が期待されます。
配信メールの計測結果やセグメント該当数が通常より急増している、または想定を大きく上回る数値が記録されている場合は、本設定の有効化をご検討ください。
ボットアクセスの除外設定で可能になること
[ボットアクセスの除外設定] を「ON」にすると、以下の項目でボットアクセスによる計測が除外されます。
- [メール] > [メール送信済みリスト] および [メール詳細]
以下の項目において、ボットによるアクションが除外されます。- 未読数 / 既読数(開封率)
- URLクリック数(率)
- 資料ダウンロード数(率)
- [カスタマー管理] > [カスタマー詳細]
- 最新アクション一覧において、ボットによる以下のアクションが反映されなくなります。
- メール開封
- メールリンククリック
- ファイルダウンロード
- セグメント該当・非該当
- セグメント該当数および該当セグメントの表示から、ボットアクセスによるセグメント該当が除外されます。
- 最新アクション一覧において、ボットによる以下のアクションが反映されなくなります。
- [セグメント] > [セグメントレポート]
レポート内の各数値から、ボットアクセスによるセグメント該当・非該当が除外されます。
-
[シナリオ]
ボットによる以下のアクションをトリガーとしたシナリオ発火を防ぎます。- メール開封
- メール内リンククリック
- ファイルダウンロード
- セグメント
設定方法
- 管理画面右上の人型アイコン > [所属企業・組織] をクリックします。
- 右側の「︙」をクリックし [企業アカウント情報] をクリックします。
-
企業・組織情報の編集画面で、[ボットアクセスの除外設定] を「ON」にします。
※本設定は、管理責任者または管理者の権限を持つユーザーのみに表示されます。
※初期設定は「OFF」となります。
注意事項
- 本機能は、「SATORI」独自のアルゴリズムにより、ボットによる可能性が高いアクティビティを自動で検出し、計測結果から除外するものです。すべてのボットアクセスを完全に除外できるわけではありません。
- 「ボットアクセスの除外設定」は、設定を「ON」にした時点以降のデータにのみ適用されます。それ以前のデータには適用されませんのでご注意ください。
- 設定の変更により、メール配信結果の各数値やセグメント該当数が、過去の結果から変動する場合があります。過去の結果と比較する際は、設定変更の影響を踏まえてご確認ください。
- 設定を変更した操作履歴は管理画面から確認できません。
適切な運用を維持するため、設定を変更する際、必要に応じて「変更のタイミングや内容を記録する」「変更前後に社内へ通知する」などのルールを事前に策定し、手動で履歴を管理してください。
関連オンラインマニュアル/FAQ
- 関連オンラインマニュアル:「メール」について
- 関連オンラインマニュアル:送信済みメールの詳細を確認する
- 関連オンラインマニュアル:「セグメント」について
- 関連オンラインマニュアル:セグメントレポートを確認する
- 関連オンラインマニュアル:「シナリオ」について
- 関連FAQ:メールの開封率やクリック数、資料ダウンロード数の数値が普段より高く表示される原因を教えてください