2025年11月18日(火)に、SATORIフォーム機能へ17種の新機能を追加いたします。
この追加により、フォームを送信するカスタマ―側・送信結果を管理するユーザー様側の双方で、これまで以上に柔軟かつ拡張性の高い形でご利用いただけるようになります。フォーム機能へ新機能が追加されることに付帯して、HTMLパーツ機能にも一部の新機能が追加されます。
※本追加に伴い、ご確認いただきたい事項がございます。詳細につきましては、後述の「ご確認いただきたいこと」をご参照ください。
以下に今回のリリースで追加される機能をご案内します。
変更実施日
2025年11月18日(火) 24:00~27:00
変更内容
今回のリリースでは、以下の17種の新機能が追加されます。
クリックすると詳細に移動します。まとめてご覧になりたい場合はこちら
- フォーム・HTMLパーツに対する表示期間設定の追加
- フォーム・HTMLパーツに対する表示優先度設定の追加
- 「受付人数上限設定」の追加
- フォーム項目「住所(郵便番号補完付き)」の追加
- フォーム項目「日付(カレンダー)」の追加
- フォーム項目「ファイルアップロード」の追加
- 「フォームシステム項目設定」の追加
- フォーム作成・編集時にタグの自動作成機能の追加
- フォーム項目「テキスト」に「入力フォーマット制限」の追加
- フォーム項目「カスタマー企業名」に「企業情報の補完設定」の追加
- 「確認画面への遷移効果」の追加
- 登録済みカスタマー情報の更新設定の追加
- 特殊変数によるフォーム入力値の参照機能の追加
- 特殊変数「フォーム回答内容詳細ページのURL」の追加
- 配信拒否カスタマーへの自動返信メール送信設定の追加
- 特殊変数「カスタマーによる配信設定用のURL」の追加
- SATORIユーザー以外への通知先設定の追加
ご確認いただきたいこと
確認点1:フォームタイトル部分のクラス名にハッシュコードを追加付与
※フォームタイトルに独自のスタイルを適用している、または同一ページに複数のフォームを設置している場合にご確認ください。
同一ページに複数のフォームを設置すると、フォームタイトルのスタイルが共通化され、意図しないデザインになる場合がありました。今回の変更により、フォームごとに一意のハッシュコードが付与され、スタイルが独立して適用されるようになります。
対応方法
同一ページに複数のフォームを設置し、フォームタイトルに独自のスタイルを適用している場合、従来のクラス名(satori__popup_title)では意図しないデザインになる可能性があります。そのため、クラス名を新しい形式(satori__popup_title_<ハッシュコード>)に変更してください。ハッシュコードは設置コード内の「data-key」に記載された16桁の英数字です。
古いクラス名も引き続き利用可能ですが、複数フォーム設置時にはスタイル競合が再発する可能性がありますのでご注意ください。
確認点2:フォーム送信レポートへのカラム追加
フォーム送信レポートとして出力されるCSVファイルに、以下のカラムが追加されます。
- 
カラムの2列目に「フォーム送信ID」を追加- 
フォーム送信IDとは
 各フォーム送信データを一意に識別するIDで、フォーム送信レポート(パラメータ情報)のURL末尾に記載されています。
 例:https://satr.jp/customer_form_registrations/XXXXXX ※「XXXXXX」の部分がフォーム送信IDです。
 
- 
フォーム送信IDとは
- フォーム項目に対応するカラムに続けて、フォームシステム項目で設定した特殊変数名をカラムとして追加
対応方法
フォーム送信レポートを外部システムやツールで自動処理している場合、新しいカラムの追加により列の位置がずれる可能性があります。取り込み時の処理でカラムの増減を考慮した調整を行い、列ずれが発生しないように対応してください。
確認点3:フォーム項目「テキストエリア」の入力可能文字数の拡張
テキストエリア型のフォーム項目で入力できる文字数の上限が、これまでの500文字から4096文字へと拡張されます。
対応方法
外部システムなどテキストエリアの受け入れ上限を500文字以下に設定している場合、入力可能文字数の拡張により取り込み時にエラーが発生する可能性があります。受け入れ側で4096文字まで対応できるよう調整してください。
確認点4:権限ルールへの項目追加
本機能のリリースに伴い、権限ルールに新しい項目が追加されます。詳細はこちらをご確認ください。
変更内容詳細
1. フォーム・HTMLパーツの表示期間が設定できるようになります。
フォームとHTMLパーツに対して表示期間を設定することで、特定の期間のみ表示し、期間外は自動で非表示とすることが可能になります。これにより、期間が限定されたコンテンツの表示管理が容易になります。
※表示期間が終了した後もブラウザが更新されていない場合にはフォーム表示され続け、その状態でのフォーム送信も可能です。 
2. フォーム・HTMLパーツの表示優先度が設定できるようになります。
フォームやHTMLパーツに対して表示優先度を設定することで、表示期間外や受付人数上限に達した際、あらかじめ設定した「受付終了」などの代替コンテンツを自動で表示させることが可能となり、より高度なコンテンツの表示管理を実現できます。
※優先度の設定は 20~-20 の範囲で行います。優先度が同一の場合はランダムに表示されます。
3. フォームの受付人数上限が設定できるようになります。
フォームに受付人数上限(定員)を設定することで、設定した人数に達した場合に自動で受付を停止しフォームも非表示にします。手動でフォームを非表示にする手間がなくなり、定員管理が自動化できます。 
※SATORIに登録されるカスタマー1人につき1カウントとなります。同じメールアドレスで複数回のフォーム送信が行われた場合でも、1カウントとなります。
4. フォーム項目「住所(郵便番号補完付き)」が追加されます。
フォーム項目「住所(郵便番号補完付き)」を利用することで、郵便番号を入力するだけで住所(都道府県、市区町村など)が自動入力されるため、フォーム入力者の手間が大幅に削減されます。また、住所情報の誤入力が減り、データ品質の向上にも繋がります。
※ 郵便番号の登録先は「カスタマーカスタム項目」となります。「住所」への登録は行えません。
5. フォーム項目「日付(カレンダー)」が追加されます。
フォーム項目「日付(カレンダー)」を利用することで、表示されるカレンダーから直感的に日付を選択でき、入力の手間を削減します。「2月31日」のような無効な日付の入力も防ぐことができ、祝日や特定期間を選択不可にする設定も可能です。
※既存のフォーム項目「日付」と併用することも可能です。
6. フォーム項目「ファイルアップロード」が追加されます。
フォーム項目「ファイルアップロード」を利用することで、画像や書類などのファイルをフォームを通じてアップロードできます。ファイルタイプや拡張子の制限も設定でき、アップロードされたファイルはフォーム送信レポート画面からダウンロード可能です。
※zip形式等の圧縮ファイルやexe形式等の実行ファイルはアップロードできません。
7. 「フォームシステム項目設定」が追加されます。
フォーム設定内に新たに追加された「フォームシステム項目設定」を利用することで、フォームに対応する任意の文字列を固定値として設定したり、フォームを設置したページのURLやタイトルといったメタ情報を自動で取得できるようになります。
取得したURLは、広告パラメータ(例:utm_source など)を含む流入元情報の把握に活用できます。また、ページタイトルからはどのページからのフォーム送信かを分析するなどの対応も可能になります。
※フォームシステム項目設定で指定した特殊変数名はフォーム送信レポートのCSVファイルに含まれるカラムとして追加されます。
8. フォームの作成・編集時に未作成のタグが自動で作成されるようになります。
フォーム送信完了時に付与するタグや、フォーム項目「カスタマータグ付与」に入力したタグが未作成の場合、フォームの保存時に自動でタグが作成されるようになります。タグを事前に作成することなくシナリオや目標管理など他の機能において、自動作成されたタグが利用できます。
9. フォーム項目「テキスト」に「入力フォーマット制限」が追加されます。
「入力フォーマット制限」を利用することで、フォーム項目「テキスト」に入力される値が想定外の形式にならないよう、あらかじめ制限を設けることができます。例えば、電話番号やメールアドレスの入力時に、数字やアルファベット以外の文字や不正な形式を防止でき、誤入力の削減やデータ品質の向上につながります。また、独自の正規表現を設定することで、より厳密な入力ルールも定義可能です。
※電話番号を選択した場合、桁数の制限は行いません。桁数を含めて厳密に指定したい場合は「正規表現」をご利用ください。
10. フォーム項目「カスタマー企業名」に「企業情報の補完設定」が追加されます。
「企業情報の補完設定」を利用することで、フォーム項目「カスタマー企業名」に入力された企業名に基づき、企業情報を自動補完できるようになります。フォーム上で企業名を入力すると候補が表示され、選択するだけで企業名が確定するとともに、データベースに登録された郵便番号・住所・電話番号などの情報も自動で入力されます。これにより、企業名の表記ゆれを防ぎつつ、入力の手間を大幅に削減できます。
※データベースに情報がない場合など、必ず自動補完される機能ではございません。
11. フォーム送信前の確認画面に遷移効果を設定できるようになります。
確認画面への遷移効果として、「なし」「フェード」「スライド」の3種類から選択できるようになります。あわせて、確認画面の上部に任意のメッセージを表示できるようになります(例:「入力内容をご確認ください」など)。フォームの入力画面と確認画面の区別が明確になり、カスタマーが確認画面に移ったことを直感的に認識しやすくなります。
※フォームを独自のCSSでカスタマイズしている場合、デザインが崩れる可能性があります。
12. 登録済みカスタマーが存在した場合の動作において、更新する項目を個別に選択できるようになります。
登録済みのカスタマーによるフォーム送信が行われた際に、既存のカスタマー項目や情報獲得経路、情報獲得日を上書き更新の対象とするか個別に選択できます。「更新しない」を選択した場合においても、既存データが空白の場合には上書き保存されます。
13. 特殊変数を用いてフォーム送信時に入力された値を参照できるようになります。
カスタマー情報のデフォルト項目(「氏名」や「メールアドレス」など)に対応するフォーム項目に、特殊変数名を設定できるようになります。これにより、「登録済みカスタマーが存在した場合の動作」の設定にかかわらず、フォームで入力された内容を自動返信メールや通知メールへ反映し、入力内容と通知・返信内容の食い違いを防止できます。
※特殊変数名は、同じフォーム内の他項目やフォームシステム項目と重複して使用することはできません。
14. 特殊変数「フォーム回答内容詳細ページのURL」が追加されます。
特殊変数「フォーム回答内容詳細ページのURL(form_report_detail_url)」を利用することで、社内通知メール内にフォーム回答内容詳細ページのURLを自動で挿入できるようになります。メール内のURLをクリックすると、該当のフォーム回答詳細ページへアクセスし、パラメータ情報を直接参照できます。
※社内通知メールでのみ利用可能です。ページの閲覧には管理画面へのログインが必要です。
15. 配信拒否されているカスタマーへ自動返信メールを送信できるようになります。
SATORIからのメール配信を拒否しているカスタマーに対しても、フォーム送信時の自動返信メールを送信できるようになります。メール配信を拒否しているカスタマーが、セミナー申込や資料請求などのアクションを行った場合に、ご案内メールを送信できるようになります。
※本設定は各フォームの設定画面にて有効(ON)にする必要があります。
16. 特殊変数「カスタマーによる配信設定用のURL」が追加されます。
特殊変数「カスタマーによる配信設定用のURL(mail_subscription_url)」を利用することで、カスタマーはメール配信設定の専用ページから自身のメール配信の「停止」「再開」を選択でき、配信停止中のカスタマーがメールの受け取りを再開できるようになります。
※従来の特殊変数「配信拒否リクエストのURL(no_thanks_url)」も引き続き利用可能です。
17. 社内通知メールの通知先として任意のメールアドレスを設定できるようになります。
社内通知メールの通知先として、SATORIユーザー以外のメールアドレスの設定が可能になります。契約プランのユーザー数上限に関わらず、任意のメールアドレスへ送信できるようになります。本機能の追加に伴い左メニューに「通知先メールアドレス」が追加されます。
追加される権限ルール
フォームの新機能追加にともない、権限ルール機能に以下の項目が追加されます。
権限ルールに追加される個別項目
フォーム送信
| 操作内容 | 権限 | ||
| 許可 | 自分の物のみ | 禁止 | |
| アップロードされたファイルのダウンロード | 〇 | 〇 | 〇 | 
フォーム登録 パラメータ情報 ※新設
| 操作内容 | 権限 | ||
| 許可 | 自分の物のみ | 禁止 | |
| 詳細画面の表示 | 〇 | 〇 | 〇 | 
| アップロードされたファイルのダウンロード | 〇 | 〇 | 〇 | 
通知先メールアドレス ※新設
| 操作内容 | 権限 | ||
| 許可 | 自分の物のみ | 禁止 | |
| 一覧の表示 | 〇 | 〇 | 〇 | 
| 登録画面の表示 | 〇 | ー | 〇 | 
| 登録の実行 | 〇 | ー | 〇 | 
| 編集画面の表示 | 〇 | 〇 | 〇 | 
| 編集の実行 | 〇 | 〇 | 〇 | 
| 削除の実行 | 〇 | 〇 | 〇 | 
| 認証コード入力画面の表示 | 〇 | 〇 | 〇 | 
| 認証コードの入力 | 〇 | 〇 | 〇 | 
| 認証用メールを再送信 | 〇 | 〇 | 〇 | 
システム定義に追加される権限内容
| 権限ルール名 | 権限 | 内容 | 
| 閲覧のみ | フォーム送信 | アップロードされたファイルのダウンロード:禁止 | 
| フォーム登録 パラメータ情報 | 詳細画面の表示:許可 アップロードされたファイルのダウンロード:禁止 | |
| 通知先メールアドレス | 一覧の表示:許可 その他の項目:禁止 | |
| 削除禁止 | フォーム送信 | アップロードされたファイルのダウンロード:許可 | 
| フォーム登録 パラメータ情報 | 全て許可 | |
| 通知先メールアドレス | 削除の実行:禁止 その他の項目:許可 | |
| コンテンツ制作向け | フォーム送信 | アップロードされたファイルのダウンロード:禁止 | 
| フォーム登録 パラメータ情報 | 全て禁止 | |
| 通知先メールアドレス | 全て禁止 | |
| 請求情報のみ | フォーム送信 | アップロードされたファイルのダウンロード:禁止 | 
| フォーム登録 パラメータ情報 | 全て禁止 | |
| 通知先メールアドレス | 全て禁止 | 
注意事項
- 今回リリースされる新機能は、既存のフォーム・HTMLパーツに対していずれも未設定の状態で反映されます。そのため、新機能を反映させたい場合は各フォーム・HTMLパーツの機能ごとに有効としてください。
- 各機能の設定を変更・保存した後、実際に公開ページへ反映されるまでに数秒から数分程度の時間がかかる場合があります。
- 「住所(郵便番号補完付き)」「企業情報の補完設定」は、コンテンツ編集画面のプレビューでは正しく動作しません。それらの機能については実際にページに設置したフォームにて動作確認を行ってください。
関連オンラインマニュアル/FAQ
- 関連オンラインマニュアル:「フォーム」について